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「梅雨に負けない! 素敵な演奏家のためのお役立ちメモ」湿気対策~楽器とお部屋編~

楽器メンテナンス

梅雨到来!楽器のメンテナンス、大丈夫ですか?

もうすぐ、梅雨の季節ですね。

ジメジメ、ベタベタ …

湿度が高くなると、快適とは言えませんよね。

それは楽器も同じこと。

湿度が高い場所に楽器を長期間放置してしまうと、弦楽器に使用されているニカワが剥がれてしまったり、木材や金属で作られている楽器の、カビやサビの発生を招く事にもなりますよね。

しかし、同時に楽器は湿度が高いというだけではなく、乾燥にも敏感です。
乾燥によって楽器の歪み、ひび割れの原因になる事があります。

一般的に楽器に最適な湿度は50%程度と言われています。

正しいメンテナンスの知識を持つことは、全ての演奏家にとって、必要不可欠です。

演奏の大切なパートナーである、愛用の楽器と末長く一緒にいたいから。


梅雨入り前に、まずは楽器の湿気対策について見ていきましょう! 
梅雨

対策その1 定期的に楽器を演奏をする

やはりこれが一番大切です。年間を通して定期的に楽器を演奏することで、楽器内に空気が循環し、湿度調節にもなるそうです。そして楽器を手にして音を出す事で、自然と意識が楽器に向けられますから、お手入れをするきっかけにもなりますよね。

対策その2 演奏した楽器は丁寧に乾拭きをする

楽器によって、お手入れの仕方も異なるのは皆さんもご存知かと思いますが、時期を問わず管楽器は演奏後、管体の水分をしっかり除く事が大切です。管体の内側だけではなく、手や口が触れる部分も、汗や唾液などの水分が付着しますので、よく拭き取りましょう。 弦楽器であるバイオリンは、ボディの塗料であるニスの状態を良好に保つため、また汗や松ヤニなどで汚れやすい弦や指板も、丁寧な乾拭きが必要です。

対策その3 埃から楽器を守る

湿度について考えてみると、楽器をケースに入れて保管しない方が風が通るので良いのではないか?とも思ってしまうところですが、やはりこれはいけません。 空気中の埃は吸湿性があり、楽器の汚れなど衛生面だけではなく、湿度による影響を与えてしまうのです。 演奏後は乾拭きなどのメンテナンスをした後、ケースに入れて保管するようにしましょう。またその際、窓際の直射日光が当たる場所や、冷暖房器具などの近くは避け、温度や湿度の影響を受けない場所であるかどうかチェックして下さい。

対策その4 防湿グッズを使ってみる

湿度が高すぎても低すぎてもいけない楽器のために作られている、楽器用の湿度調整剤。
通常、楽器ケースの中に入れて使用します。湿度を常に、およそ40~60%に保ってくれるというスグレモノです。しかも、開封から1〜2年間効果を発揮するという製品もあり、長期間、楽器を湿度の変化から守ってくれるというわけです。


楽器の種類ごとに作られているものや、素敵な袋に入った、おしゃれなものなども販売されています。また、楽器ケースだけではなく、リードケース用のものなど、使用目的に合わせたサイズの商品などもあります。お値段は1000円以下のものから2000円代が相場で、サイズによって異なります。

また、温度計や湿度計をお部屋に置くこともおすすめです。
温度と湿度計測機能が付いたメトロノームなどもありますし、小さく、楽器ケースなどに入れて持ち運べるようなものもあります。
用途に合わせて、楽しみながら取り入れてみてはいかがでしょうか?

部屋の湿気対策

お部屋も湿気対策を!

湿度、温度が高くなる梅雨の時期は、カビや菌が繁殖しやすいので、楽器のメンテナンスと共に、お部屋全体の環境を改めて見直したいものです。

まずはカビや菌のエサになる、埃や水アカなどをそのままにしないこと。

そして雨が降っていないタイミングを見計らって換気をしたり、湿度を調節する事も大切ですね。
洗濯物も部屋干しになる季節ですから、思った以上に湿度が高くなっていることがあります。
湿度計などを利用して、快適な湿度を保ちたいものです。

また、自分自身も清潔にしておきたいところ。
特に楽器に触れる前には手や、管楽器などの場合、お口も清潔に。
さっぱりとした清潔な自分と環境で楽器を手にした時…何も考えず、気を遣わなかった時よりも、何だか背筋がしゃんと伸びる様な気がします。

楽器を大切に思う気持ちが、何より大事なメンテナンスの第一歩、そして快適なお部屋作りの第一歩、と言えそうですね!